アイヌ語形態素エクスプローラ
地名一覧

エクシュアントマリ えくしゅあんとまり E-kusi-an-tomari

北海道後志地方岩内町

アイヌ語表記: E-kusi-an-tomariEtu-ko-us-i-an-tomari

麓の温泉街に湯を送っていた源泉は今も湧き続けている。

指示対象

  • 海岸 雷電温泉ホテルのあったところの入江。令和元年に最後の旅館が閉館し、建物は失われるか廃墟となった。「雷電温泉郷」のバス停とトイレ付きの駐車場が残る。この入江はユウナイ川の湾のひとつ手前になる。

語源分析

etu-ko-us-i-an-tomari

エトゥコウシアントマリ ‘鼻・そこに・ついている・もの(岬)・(の所)にある・停泊地’ 提案
  • etu ‘鼻’
  • ko ‘そこに’
  • us ‘ついている’
  • i ‘もの(岬)’
  • an ‘…にある’
  • tomari ‘停泊地’

提唱者: 榊原正文

この読みは地名を岬に結びつける。

反論

  • 文法的に添削するなら etu-ko-an-tomari〈鼻のところにある泊〉になるだろう。エクシュアントマリの位置はユウナイ川の湾のひとつ手前の湾で、雷電岬とはすこし離れているので、岬についているとまでは言えなさそうだ。 — zenibako_trek zenibako_trek…
確信度: 低

要素の連なりが長く、指摘のとおり形も整わない。位置も岬の地名を支えない。

zenibako_trek… 「エクシュアントマリ/雷電温泉郷」に引く『データベースアイヌ語地名』

e-kusi-an-tomari

エクシアントマリ ‘岬向こうの泊’ 提案
  • e ‘頭(が)’
  • kusi ‘その向こう側(kus の所属形)’
  • an ‘…にある’
  • tomari ‘泊’

提唱者: zenibako_trek(小樽銭函地名歴史研究会) (zenibako_trek (Otaru Zenibako Place-Name and History Society))

kusi は kus の所属形で、オロフレ構文になっている。直訳すると「頭(岬)がその向こう側にある泊」という感じである。

確信度: 低

tomari と an は辞書にある語だが、提案された意味での所属形 kusi はここで参照した辞書には載らず、構文も著者の分析による。

zenibako_trek… 「エクシュアントマリ/雷電温泉郷」田村1996 tomari トマリ【名】港、 湾の入り江

用例

  • エクシユアントマリ 文献 Edo period 廻浦日記

    今井測量原図も同じ形を与える。

    zenibako_trek…

出典

zenibako_trek… 田村1996