母衣月 ほろつき Horotsuki
北海道後志地方寿都町・島牧村
アイヌ語表記: Poro-tuk-i・Poro-tuki
母衣月の意味ははっきりわかっていない。
指示対象
- 山 寿都と島牧の間の月越山脈の真ん中にある一番高い山、母衣月山。
語源分析
poro-tuki
ポロトゥキ ‘大きな杯’ 定説提唱者: 既存の地名解 (the current explanations)
tuki は「酒の杯」の意味であるから、この読みを取る解釈は母衣月山を伏せた杯のようだと見たり、寿都湾をなみなみ満ちた杯と見立てたりする。
確信度: 低
poro も tuki も辞書にある語だが、読みは地形と杯の見立てに依っており、記録に基づくものではない。
zenibako_trek… 「母衣月山(ホロツキヤマ)」Batchelor1905 Tuki, 盃. A cup.
poro-tuk-i
ポロトゥキ ‘大きく伸び出た所’ 提案提唱者: zenibako_trek(小樽銭函地名歴史研究会) (zenibako_trek (Otaru Zenibako Place-Name and History Society))
tuk-i は地名アイヌ語辞典に〈小山〉と載るが、著者はこれを tuk〈伸びる〉のニュアンスを含むものと取る。ニョキッと伸びたところで、寿都の半島全体をそのようにみなし、そのなかでも一番高いところを poro-tuk-i と呼んだと考える。月越は「母衣月山を越える」意で、島牧の美川から月越山脈原野を越えて黒松内へ下る月越峠の道は今はよく整備されている。松浦武四郎のスケッチによると昔は島牧から矢追のほうへと下っており、母衣月山の山頂近くを越えたのかもしれない。
確信度: 低
poro も tuk も提案どおりの意味で辞書にある語である。著者はこの名の意味がはっきりわかっていないと述べる。読みの根拠は半島の見立てである。
zenibako_trek… 「母衣月山(ホロツキヤマ)」田村1996 tuk トゥㇰ【自動】(芽が)出る、(植物が)伸びる、生長する
関連地名
- 月越 つきこし — 寿都と島牧の間の山脈。母衣月山を越えることによる名。 zenibako_trek…