クツカルシナイ クッカルシナイ Kutkarusinay
北海道後志地方余市町
アイヌ語表記: Kukarusnay
この名がどこを指すかは定まらない。郷土史は湯内岳に当て、上原の行程と『高橋蝦夷図』は大江側を指す。
指示対象
- 川 松浦の記録にあるヌッチ川上流の右岸支流。豊丘町の郷土史はクッカルシヌプリを湯内岳とし、記事は然別円山から続く尾根筋の沢を推す。
語源分析
ku-kar-us-nay
クカルㇱナイ ‘弓を作る沢’ 提案提唱者: zenibako_trek(小樽銭函地名歴史研究会) (zenibako_trek (Otaru Zenibako Place-Name and History Society))
この読みは「クーカルシナイ」という形について成り立つ。松浦はこの地について「此辺山に成るよし」と述べており、記事は然別円山から続く尾根筋の沢を指すと読み、同じ地名がヌッチ川と余市川にそれぞれある可能性も残す。
確信度: 低
ku「弓」・kar・us・nay はいずれも用いられた語義のまま田村に立項されており、形も文法に適う。松浦の記録の表記は「クツカルシナイ」であり、この読みは『高橋蝦夷図』の「クーカルシナイ」が同一の地名である場合にのみ成り立つ。
zenibako_trek… クツカルシナイ田村1996 s.v. ku 弓
用例
- クツカルシナイ 文献 Edo period 辰手控・竹四郎廻浦日記(松浦武四郎)
またしばし行てクツカルシナイ、右の方 此辺山に成るよし。
zenibako_trek… - パンケクーカルシナイ/ペンケクーカルシナイ 地図 Edo period 高橋蝦夷図
大江のマクヌナイ川のあたりの川名として挙がる。上原熊次郎は文化年間の山道の行程として、下ヨイチからパンケグカルシナイまで4里、ルベシナイ(累標)まで2里半、ルーチシ(稲穂峠)まで1里としている。
zenibako_trek…
出典
zenibako_trek… 田村1996