温禰古丹島 おんねこたんとう Onekotan
千島列島北部(北千島)
アイヌ語表記: Onekotan・Onne kotan・Nusa moshiri
酋長ヤコーフの区分(p. 36)では温禰古丹は春牟古丹・捨子古丹とともに Shinrudàt の群に属する。
位置
49.4458, 154.7501 · 座標:OpenStreetMap Nominatim, 2026-09-11。温禰古丹島 の位置。 OpenStreetMap で開く
指示対象
- island 幌筵島の南の大島。ロシア語 Онекотан
語源分析
Onne kotan
オンネコタン ‘歳古りたる島’ 定説提唱者: 鳥居龍藏 (Torii Ryūzō)
鳥居の読み。彼の単語集は「大」に Poro を挙げ、Onne は蝦夷アイヌ語で千島アイヌ語には今なく、昔は用いたと注記する。
確信度: 高
両要素とも普通の語で、日本語・ロシア語の形もそのまま保つ。onne が千島では廃れたという鳥居自身の注記は古い名であることと合う。
鳥居1903 p. 43鳥居1903 第六章 千島地名普通單語集 (pp. 156–172), Kotan鳥居1903 第六章 千島地名普通單語集 (pp. 156–172), Poro
Nusa moshiri
ヌサモシリ ‘木幣を樹てたる島’ 提案- nusa ‘祭壇(幣場)’
- mosir ‘国土・島’
提唱者: 鳥居龍藏 (Torii Ryūzō)
鳥居の話者による古名。
確信度: 中
nusa「祭壇」は一般的な語(田村1996)。この名を記す他の文献はこのデータベースにはない。
用例
- Onekotan 口承 1903 鳥居龍藏『千島アイヌ』第二章「千島地名解」
Onne kotan にして即ち「歲古りたる島」と云ふ意、古は Nusa moshiri 即ち「木幣を樹てたる島」と云へり
鳥居は Onne kotan「歳古りたる島」と解き、古名 Nusa moshiri「木幣を樹てたる島」を記す。
鳥居1903 p. 43
出典
鳥居1903 田村1996