フヱヲマイ ふえおまい Puy-oma-i
北海道後志地方寿都町
アイヌ語表記: Puy-oma-i・Puy-o-i
フヱヲマイの天然のアーチは、安全に到達できるルートのない浜に立っている。
指示対象
- 海岸 弁慶岬のすぐ西、旧寿都郡政泊村の岩岬で、天然のアーチが貫いている。アーチは現存し、地元で「マド岩」と呼ばれる。「寿都郡政泊村天然のマド岩」と題した絵葉書がある。GoogleMapにも地理院地図にも載っていない。手前の袋澗は後の人工物。
語源分析
puy-oma-i
プイオマイ ‘穴のある所’ 提案提唱者: zenibako_trek(小樽銭函地名歴史研究会) (zenibako_trek (Otaru Zenibako Place-Name and History Society))
松浦武四郎の「岩岬、穴有」「此穴を以て號く」という注が、名がこの穴によることを述べている。アーチは旧図の座標から位置を求めて現存が確かめられた。到達には崖の登り降りを伴い、近くの道は地元漁業者のもので私有地を通る。
異形
- puy-o-i ‘穴のある所’ — 今井図の「ブヱヲイトマリ」に対応する形。
根拠
- 文献
『西蝦夷日誌』の記事が命名の理由として穴を挙げ、松浦図と今井図がその位置を示す。
確信度: 中
puy も oma も提案どおりの意味で辞書にある語で、複合の形も普通であり、江戸期の記録が命名の理由を述べ、アーチも現存する。
zenibako_trek… 「窓岩の位置を見つける」田村1996 puy プイ【名】穴、孔(突き抜けていて何かが通るあなやすきま)
用例
- フエヲマイ 文献 Edo period 西蝦夷日誌
レレマキ泊(番屋、いなり)、和人沙泊と云。(并びて)フエヲマイ(岩岬、穴有)、此穴を以て號く。
松浦武四郎は穴について触れ、「この穴をもって名付く」と記す。
zenibako_trek… - ブヱヲイトマリ 地図 Edo period 今井測量原図
puy-o-i で同じ意味になる。
zenibako_trek… - フヱヲマイ 地図 Edo period 東西蝦夷山川地理取調図zenibako_trek…
関連地名
- 弁慶 べんけい — 浜の道はフヱヲマイの先の岩の切れ目で終わり、上手の道への登りがそこから始まる。 zenibako_trek…
出典
zenibako_trek… 田村1996