アイヌ語形態素エクスプローラ
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北海道日高地方日高町・平取町

沙流

さる Saru

川は2つの名を負う。渡る平野の名と、河口の名である。

アイヌ語表記: Sar・Sisirmuka

語源分析

sar

サラ

定説

草原

  • sar 草原・葦原

提唱者: 定説

著者はこの読みを支持し、名の指す土地を日高町富川の草原地帯と見る。佐瑠太も去場も同じ語の上に立つ。

zenibako_trek2025 「沙流(さる)」田村1996 s.v. sar サㇻ【名】葦原、ヨシ原
分析の詳細
確信度: 中

sar「葦原」は使われた意味のまま辞書にある語で、名の指す土地も同定され、隣接する2つの地名 sar-putu・sar-pa も同じ要素の上に立つ。記事の中でこの読みに異を唱える資料はない。

si-sir-mukka

シシリムカ

定説

大地が塞がる所

提唱者: 定説

沙流川のもう一つの呼び名。著者は河口が砂丘上になりときどき塞がることによると見て、鵡川の mukka-p「塞がる所」と並べる。似た地名として共和町堀株川の旧名・尻深 sir-pukka「大地が盛り上がる所」を挙げる。

zenibako_trek2025 「沙流(さる)」
分析の詳細
確信度: 低

sir も mukka も使われた意味のまま辞書にあり、河口が塞がる特徴はこの型の地名に繰り返し現れる。頭の si に辞書の典拠は示されていない。

Sara-moshiri

提案

空に開けた国

提唱者: John Batchelor

Asari の項を参照。

Batchelor1905 § V "Place Names Considered", s.v. Saru
分析の詳細
確信度: 低

1905年刊行のバチェラーの辞典に印刷された読みと語義。分節はバチェラー自身のもので、その要素のいくつかは辞書の見出し語に対応しない。

出典