北海道日高地方浦河町
浦河
うらかわ Urakawa記事が謎多き地名とする名。初出からウラカワと記録され、アイヌ語らしい表記が一度も現れないため、和名起源を退けられない。
アイヌ語表記: Ur-rap-ka
語源分析
urar-pet
ウララペツ
霧の川
提唱者: 定説
反論
- 江戸時代の文献に「ウララペツ」という表記は見えない。 — zenibako_trek zenibako_trek2025
ur-rap-ka
ウラッカ
下る丘の上
- *ur-rap 下る丘
- ka の上
提唱者: zenibako_trek(小樽銭函地名歴史研究会) (zenibako_trek (Otaru Zenibako Place-Name and History Society))
著者は他のウラ地名(十勝の浦幌、静内の有良川、標津のウラップ川)と並べて考え、urayウライ「梁」や urasウラシ「笹」を使ったものは除く。標津のウラップから仮に ur-rap「下る丘」という語を考え、浦河を ur-rap-ka「下る丘の上」、浦幌を ur-rap-or「下る丘の所」とすれば両方を満たせるとする。著者はこれを一応の仮説とし、「浦」は入江をあらわす日本語なので、一番可能性が高いのはやはり「浦の川」という和名だろうと述べる。
Urara-pet
霧の川
提唱者: John Batchelor
用例
- うらかわ / 浦川 文献 17th century onward 津軽一統志; 元禄郷帳
初出の『津軽一統志』ですでに「うらかわ」とあり、『元禄郷帳』でも「浦川」で、表記のブレが見えない。江戸時代の文献に「ウララペツ」という表記はない。
- ウラカ 文献 19th century 松浦武四郎の記録
本名ウラカにして
関連地名
- 向別・向地 むこうべつ・むこち — 現在の中心街の旧名「ムクチ」「ムコベツ」。著者は muk-ot-i / muk-ot-pet「ツルニンジンのある所」と読む。向地ムコチ川・向別ムコウベツ川として地名が残る。 zenibako_trek2025
出典
- 日高地方の地名の由来
zenibako_trek·2025-05-20
- An Ainu-English-Japanese Dictionary (including A Grammar of the Ainu Language)
Batchelor, John·1905