北海道日高地方平取町
平取
びらとり Biratori町内の地名は、平取のアイヌ文化博物館の椅子に載っていた地名解を出発点に、著者が補足しながら並べたものである。
アイヌ語表記: Pira-utur
語源分析
pira-utur
ピラトル
崖の間
提唱者: 定説
2つの崖は平取橋のところで向かい合うハヨピラとクオピラ。ハヨピラは hay-o-pira「蕁麻の崖」、クオピラは ku-o-pira「仕掛け弓の崖」である。ハヨピラの崖には民間のUFO団体が施設を作り、オキクルミ像や壁画、展望台が廃墟として残っている。
Piratoru kotan
崖の湖の道のそばの村
- Piratoru 崖の湖の道
- kotan 村
提唱者: John Batchelor
かつて近くに大きな湖があったためにそう呼ばれたという。26年ほど前に著者自身が見たその湖の名残は、洪水で完全に流し去られた。
関連地名
- 去場 さるば — sar-pa「草原の上手」。富川あたりに広がる沙流の草原の上手にあたる一帯。 zenibako_trek2025
- 看看 かんかん — kankan「腸」。あちこちにある地名で、いずれも細かく蛇行している川を指す。 zenibako_trek2025
- 遍名古礼 ぺなこり — pena-kor-i「川上の所」。ペナコリ川とペナコレ川があるがどちらも同じ。ユーカラの語り部で有名な川上まつさんの名字の語源でもある。 zenibako_trek2025
- 荷負 におい — ni-o-i「木の多い所」。 zenibako_trek2025
- 貫気別 ぬきべつ — nupki-pet「濁川」。ルスツリゾートのスキー場がある貫気別山も全く同じ語源で、釧路の音別にもヌプキベツという川がある。 zenibako_trek2025
- 芽生 めむ — mem「泉」。現在は平取ダムによって人工湖になっている。 zenibako_trek2025
- 長知内 おさちない — o-sat-nay「河口が乾く川」。全道にたくさんある地名パターンで、渇水期に河口が干上がりやすい川につく。 zenibako_trek2025
- 幌毛志 ほろけし — ホロケシオマップ poro-kes-oma-p「端にある大きな川」から。幌消末峰という漢字の当てかたもある。かつて富内線が通っていた。 zenibako_trek2025
- 振内 ふれない — hure-nay「赤川」。 zenibako_trek2025
- 仁世宇 にせう — nisey「箱崖」。川の両岸が切り立った崖になっているような地形で、この地名でいちばん有名なのはニセコ。 zenibako_trek2025
出典
- 日高地方の地名の由来
zenibako_trek·2025-05-20
- An Ainu-English-Japanese Dictionary (including A Grammar of the Ainu Language)
Batchelor, John·1905